スーパーサブゼロシリーズの特色

精度要求の激しいパーツに最適

当シリーズは、以下の3つの特色がある、精密金型部品用途に必要不可欠な材料です。

     
  • 鍛造材を使用
  •  
  • ソルトバス(塩浴熱処理)焼入れ
  •  
  • -196℃の超サブゼロ

鍛造

多面鋳造などにより、圧延工程などによるバンド状偏析を極力低下させています。
また、鍛造圧化による組織の微細化・高密度化が図れます。

鋳造イメージ
鋳造イメージ

ソルトバス焼入れ

中性塩を融解した液体中で熱処理品を加熱する方法。
大きい母材など内部に熱勾配(中心が冷たく外側が熱い)がないので、硬さ、性質のバラツキ、変形を抑えます。

ソルトバスイメージ
ソルトバスイメージ

超サブゼロ処理

もともと異方性の少ない素材に、硬さを安定させ変形を抑える熱処理を行い、残留オーステナイト、残留応力をほぼゼロにした材料です。

     
  • 耐摩耗性の向上
  •  
  • 靭性の向上
  •  
  • 寸法の安定性

-S(スーパーサブゼロ)材と一般材の比較

-S(スーパーサブゼロ)材と一般材の各種データをMASTで比較しました。

対象材 HAP40 60×150×150 65HRC
  • A:-S材(鋳造+ソルトバス焼入れ+超サブゼロ処理)
  • B:一般材(75×155材より加工→真空熱処理)
図面
項目 A:-S材 B:一般材
硬さ
(HRC)
  1. 65.5
  2. 65.6
  3. 65.6
  4. 65.2
  5. 65.8
  6. 65.5
熱処理性の悪いハイスの中心部fの比較がポイント。
  1. 65.2
  2. 65.2
  3. 65.1
  4. 65.2
  5. 65.1
  6. 64.8
残留オーステナイト量測定(%)
  1. 3.26
  2. 3.86
  3. 3.18
  4. 3.73
  5. 3.71
  6. 3.69
-S材は残留オーステナイトも4%以内で均一になっています。
  1. 3.52
  2. 3.46
  3. 3.90
  4. 3.68
  5. 3.58
  6. 4.06
組織観察 f部
(電子顕微鏡)
電子顕微鏡写真
電子顕微鏡写真
炭化物が微細化され均一になっています。
鍛造+ソルトバス+超サブゼロの合わせ技効果!
電子顕微鏡写真
電子顕微鏡写真
  • 残留オーステナイトと組織写真は、工業試験センターでの測定データです。
  • 硬さはJIS認定の熱処理メーカーでの測定データです。

熱処理の違いによる比較

SLD(SKD11)の熱処理の違い(低温戻し・サブゼロ高温戻し)による各種データをMASTで比較しました。

対象材 SLD(SKD11) 40×100×100
  • C:焼入れ後 低温戻し
  • D:焼入れ後 サブゼロ(窒素ガス)高温戻し
図面
項目 C:低温戻し材 B:サブゼロ、高温戻し材
硬さ
(HRC)
  1. 61.7
  2. 61.6
  3. 61.5
  4. 61.4
  5. 61.5
  6. 61.5
  1. 58.6
  2. 58.5
  3. 58.5
  4. 58.6
  5. 58.3
  6. 58.4
残留オーステナイト量測定(%)
  1. 13.68
  2. 14.27
  3. 15.21
  4. 13.61
  5. 16.39
  6. 16.44
  1. 2.75
  2. 2.09
  3. 2.35
  4. 2.29
  5. 2.71
  6. 3.05
組織観察 f部
(電子顕微鏡)
電子顕微鏡写真
電子顕微鏡写真
電子顕微鏡写真
電子顕微鏡写真
  • 残留オーステナイトと組織写真は、工業試験センターでの測定データです。
  • 硬さはJIS認定の熱処理メーカーでの測定データです。