日立金属の新冷間ダイス鋼SLD-iが
MAST ハードンプレート「TFD2-i」として登場!

ハードンプレートが選ばれるには理由があります
欧米標準 AISI D2/ DIN1.2379に対応。
熱処理変寸が小さく、耐カジリ性・耐摩耗性・経年変寸に優れ長寿命化を実現します。
標準在庫品のため、必要な時に必要な分だけ即納可能!
従来のSLD用途の代替可能です。
TFD2-i の特徴
従来のSKD11に比べ、炭化物量を増やしつつ微細均一分散しているため、主に以下の1~4の諸特性の向上とロット間での特性のバラツキを低減しております。経年変化を嫌う加工付プレートやパンチの摩耗性向上対策に良好です。
1熱処理変寸
SLD-iは炭化物の微細均一分散により、熱処理変寸の抑制と等方性を実現。

2経年変寸
SLD-iは炭化物の微細均一分散により、経年変寸の抑制を実現。

3耐カジリ性
SLD-iはSKD11(SLD)および8%Cr鋼より、優れた耐カジリ性を実現。

4耐摩耗性
SLD-iは従来のSKD11(SLD)および8%Cr鋼より、耐摩耗性に優れます。

- YSS 高性能冷間ダイス鋼 SLD-i 日立金属 公式カタログより抜粋
TFD2-i(SLD-i)の試験データ
TFD2-(i SLD-i)の評価「摩耗試験(摩耗性能の評価)」「曲げ試験(靭性の評価)」「腐食試験(耐食性評価)」を当社独自で行ったものです。
大阪府と兵庫県の工業試験場にて実施(2016年10月)
1摩耗試験
ボールオンディスクによる摩耗試験にて、SLD-iは59.5HRCでありながら供試材の中で、最良の結果がでました。
試験対象 |
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試験条件 | 試験環境:ドライ、室温 荷重:39.2N(4㎏ f) 回転数:12.6m/min(400rpm) 摩擦時間:3600sec しゅう動距離:753.6m SUS440C ボール:59-65HRC |
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試験結果

試験データ詳細


2曲げ試験
約150kgもの荷重をかけた曲げ試験においては、従来SKD11の1.3倍の曲げ応力がありました。
試験対象 |
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試験条件 | 支点間距離:50mm 試験速度:3mm/min |
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試験結果

靭性重視の8%クロム鋼には負けますが、SKD11の1.3倍の曲げ応力があります。
3腐食試験
腐食試験では同様のSKD類との比較でも最良好であるとともに、他材質と比べても、高い耐食レベルがありました。
試験対象 |
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試験条件 | 試験 1:20℃ ⇄ 50℃ 82サイクル 72hour、相対湿度 90% 試験 2:60℃定値運転 24hour、相対湿度 98% 試験 3:30℃ ⇄ 60℃ 69 サイクル 相対湿度 98% 72hour |
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試験結果

試験データ詳細


日立金属の新冷間ダイス鋼SLD-i がハードンプレートのバリエーションに加わりました。
SLD-i とMAST のシナジーで新しい価値をお届けいたします。
熱処理変寸が少なく、耐摩耗性に優れたSLD-i を熱処理・研削済で必要な時に、必要な分だけ揃えることが出来ます。