MAST TF タップミル
1本の工具で、高硬度材への下穴+タップ(ねじ切り)同時加工が可能。下穴不要で、1穴60~180秒!
ここがポイント
- 1本の工具で、高硬度材への下穴+タップ(ねじ切り)同時加工が可能。
- マシニングセンター、NCフライス対応(プログラミング同時送付)
- 同一タップ箇所の再加工もOK(放電加工では不可)
- 独自プログラミングと高強度の刃型設計により、刃先損傷を抑制。
製品ラインナップ
製品コード | 定価(円/1本) |
---|---|
TF タップミル M2 | 14,000 |
TF タップミル M2.5 | 14,000 |
TF タップミル M3 | 8,500 |
TF タップミル M4 | 8,600 |
TF タップミル M5 | 8,800 |
TF タップミル M6 | 9,000 |
TF タップミル M8 | 14,000 |
TF タップミル M10 | 17,500 |
TF タップミル M12 | 18,500 |
TF タップミル M16 | 33,000 |
- 単位:mm Unit:mm
- ねじ深さ タップサイズ×2.5倍まで(並目のとき)(例 M4→深さ10mm)
加工方法
標準切削条件
被削材 | 被削材硬さ (HRC) | 切削速度Vc (m/min) | 切削条件 | TFタップミル製品コード | ||||
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M3 | M4 | M5 | M6 | M8 | ||||
焼入焼戻し鋼 | 45〜55 | 50〜55〜60 | 回転数 (min-1) | 7300 | 5650 | 4600 | 3800 | 2820 |
送り速度 (mm/min) | 70 | 75 | 90 | 90 | 75 | |||
1刃送り (mm/t) | 0.012 | 0.015 | 0.02 | 0.025 | 0.03 | |||
55〜60 | 40〜45〜50 | 回転数 (min-1) | 5970 | 4620 | 3770 | 3110 | 2310 | |
送り速度 (mm/min) | 58 | 62 | 73 | 73 | 62 | |||
1刃送り (mm/t) | 0.012 | 0.015 | 0.02 | 0.025 | 0.03 | |||
60〜65 | 30〜35〜40 | 回転数 (min-1) | 4640 | 3600 | 2930 | 2420 | 1800 | |
送り速度 (mm/min) | 45 | 49 | 56 | 56 | 49 | |||
1刃送り (mm/t) | 0.012 | 0.015 | 0.02 | 0.025 | 0.03 |
- 並目ねじ用
- 被削材は焼入焼戻し鋼
ご注文方法(ご注文例)
タップミルのご注文方法です。
- タップミルを注文する
- 品物と一緒にプログラムの入ったCD-ROMを同封し、お送りします。
データには55〜60HRCと60〜65HRC用の2通りの標準データがはいっています。
加工データをメールにて添付送付ご希望のお客様は、お問い合わせフォームよりアドレスをご連絡ください。マシニングセンターやNCフライスにてご使用ください。
ご使用上の注意点
1. 工具径補正について
材質や穴数にあわせて、5~10穴程度ごとに0.01~0.02mm程度に補正をかけていくと、適正タップが得られ、また寿命延長につながります。
(大きさにより、限界補正値が異なります)
TFタップミルは下穴不要ミルですが、底刃の摩耗が早い場合には下穴をあけることで寿命が延びる場合があります。
加工例 1
材料 | TFD11L(SLD(SKD11)) 9×150×60 61.5HRC |
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TFタップM6貫通 |
加工ねじ穴数 | 工具径補正値 |
---|---|
1~8穴 | 2.3 |
9~16穴 | 2.28 |
17~24穴 | 2.26 |
25~32穴 | 2.24 |
33~40穴 | 2.22 |
- 限界径補正値は2.19の為、まだ若干余裕あり。
加工例 2
材料 | TFH51(YXM1(SKH51)) 4×150×60 62HRC |
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TFタップM4貫通 |
加工ねじ穴数 | 工具径補正値 |
---|---|
1~4穴 | 2.3 |
5~6穴 | 2.28 |
8~10穴 | 2.26 |
11~13穴 | 2.24 |
14~16穴 | 2.22 |
- 安全をみて、3穴づつ補正をかけたが、もう少し加工できる可能性あり。
- 弊社でのテスト加工例です。条件等により異なります。
- 使用マシニングセンター:オークマMILLAC 561V
- 使用水溶液性切削液:タイユ(株) ハイチップ EX-108M
2. クーラントについて
出来るだけ粘度の低い切削油(ウェット)の使用を推奨します。
高寿命へつながります。
セミドライやドライ加工時は切りくずにより刃先欠損がおこりやすいので、できるだけ穴底まであたるようにクーラントの微調整をお願いします。
3. 切削事例
加工品は60HRC前後の高硬度品の為、条件厳しいですが、材料の特性等により、独自に条件を調整して加工願います。
高硬度材の下穴+ねじ切り同時加工(TFタップミルM8)
切削条件 | ワーク:SKD11(62HRC)、使用工具:TFタップミルM8 n=2,060min-1(Vc=40m/min) Vf=47mm/min fz=0.025mm/t、クーラント:エアーブロー |
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弊社でも、タップの受託加工承ります。
詳細は、以下のページをご覧ください。