G-LAPとは

MASTの鏡面研削加工G-LAP

G-LAPは、通常研削は~Ra0.1程度といわれた面粗度をMASTの研削ノウハウを活用して材質別に用途に合わせ平面ラッピングの面粗度に限りなく近づけた研削加工方法です。 (材質・大きさ等にもよりますが、およそRa0.005程度まで可能です)
現行の平面ラッピング用途を適材適所で見極め、G-LAPへの切替えや中仕上げ工程までの変更などを一緒に検討しませんか?
G-LAPは、微細鏡面仕上げ~粗梨地仕上げまで可能です。 材質・サイズ別に、面粗度実測数値、光沢感、用途特性などをご相談承ります。

MASTの鏡面研削加工G-LAPで対応できる面粗度の範囲の図
鏡面研削加工とは

現在までは、鏡面製品は、一般的にLAP加工やポリッシュ加工などによる鏡面加工といわれてきました。面粗度表記でRa0.1μm以下~Ra0.005μmの鏡面仕上げまで当社の研削技術実現することが可能です。また、面粗度をあまり変えずに見た目のみ輝かせるなど、用途や機能に応じてご提案が可能です。

G-LAPが望まれる用途

面粗度(鏡面~梨地)が必要な用途には様々な理由があります。
すべり性(摺動、転がり、流体など)・転写性・コーティング性など、従来の数値や慣習から離れ、適材適所で最適な粗さを再確認しませんか?

  • 加工例
    医療機器(Ra0.003)
  • 加工例
    流体ノズル(Ra0.1)
  • 加工例
    樹脂金型(Ra0.005)
  • 加工例
    コーティング下地(Ra0.03)
  • 加工例
    すべり止め装置(Ra3.0)

G-LAPによる表面仕上げ

必要に応じて自社複合加工で最適な表面に仕上げます。

  • 微細鏡面仕上げ
  • 表面改質
  • 粗梨地仕上げ
  • 流動性、すべり性向上
  • 複雑な形状のワークの仕上げ
  • 艶や光沢のみ向上
  • 表面仕上げ例
    平面研削盤
  • 表面仕上げ例
    成形研削盤
  • 表面仕上げ例
    エアロラップ
  • 表面仕上げ例
    ショットブラスト

G-LAP(鏡面研削)加工板厚と砥石番手 関連図

加工難易度及び面粗度再現実績です。

  • 条件:材質SKD11 T×20mm×20mm テストピース
  • 材質・板厚・形状・寸法により、結果は変わります。 この表に基づき価格も変動します。まずはお問い合わせください。
  • データは、実験による実測数値であり、製品の保証をする数値ではありません。参考値としてご活用とご検討をお願いします。
砥石番手 T=板厚 mm
0.3 0.5 0.8 1.0 2.0 3.0 4.0 5.0mm
以上~


加工難易度

#3000 不可 応相談 応相談 応相談 Ra0.005
Rz0.032
Ra0.005
Rz0.032
Ra0.005
Rz0.032
Ra0.005
Rz0.032
#2500 不可 応相談 応相談 応相談 Ra0.005
Rz0.032
Ra0.005
Rz0.032
Ra0.005
Rz0.032
Ra0.005
Rz0.032
#2000 不可 応相談 応相談 応相談 Ra0.006
Rz0.033
Ra0.006
Rz0.033
Ra0.006
Rz0.033
Ra0.006
Rz0.033
#1500 応相談 応相談 応相談 Ra0.009
Rz0.055
Ra0.009
Rz0.055
Ra0.009
Rz0.055
Ra0.009
Rz0.055
Ra0.009
Rz0.055
#1200 応相談 応相談 応相談 Ra0.012
Rz0.087
Ra0.012
Rz0.087
Ra0.012
Rz0.087
Ra0.012
Rz0.087
Ra0.012
Rz0.087
#1000 応相談 応相談 応相談 Ra0.016
Rz0.110
Ra0.016
Rz0.110
Ra0.016
Rz0.110
Ra0.016
Rz0.110
Ra0.016
Rz0.110
#800 Ra0.021
Rz0.134
Ra0.021
Rz0.134
Ra0.021
Rz0.134
Ra0.021
Rz0.134
Ra0.021
Rz0.134
Ra0.021
Rz0.134
Ra0.021
Rz0.134
Ra0.021
Rz0.134
#600 Ra0.030
Rz0.204
Ra0.030
Rz0.204
Ra0.030
Rz0.204
Ra0.030
Rz0.204
Ra0.030
Rz0.204
Ra0.030
Rz0.204
Ra0.030
Rz0.204
Ra0.030
Rz0.204
#140 Ra0.120
Rz0.647
Ra0.120
Rz0.647
Ra0.120
Rz0.647
Ra0.120
Rz0.647
Ra0.120
Rz0.647
Ra0.120
Rz0.647
Ra0.120
Rz0.647
Ra0.120
Rz0.647
追加工
#170
Ra0.4~0.8,Rz1.6~3.2
*MAST ハードンプレート追加工レベル
在庫
#140
Ra0.8~1.6,Rz3.2~6.3
*MAST ハードンプレート在庫品レベル

面粗度について

G-LAPは、旧三角記号表記の▽▽▽▽のRa0.013~Ra0.1の一般的に鏡面加工といわれるレベルをカバー出来ます。 現在、Ra 基準が多くなっておりお打合せ等の共通認識はRa換算にてお願いします。

  • 材質によリRa数値及び鏡面の見た目が変化します。

表面粗さのJIS規格について

表面粗さの」IS 規格の最新のものは、JISB 0601:2001になリます。
面粗さを示すJIS規格には、古くからJIS B 0601:1 982、JISB 0601:1 994、そして最新の規格としてJISB 0601:2001がありますが、各々定義している面粗さの表示記号が異なりますので、注意が必要です。

表面粗さ記号の換算表について

Ra、Rz、Rzjis (Rmax)

現状、図面により使われている粗さ記号が新旧規格が混合しておリ厳密には換算をすることは難しいですが、右記概略を一つの目安とします。

パラメーターの種類
JIS B 0601:1982 JIS B 0601:1994 JIS B 0601:2001
ISO4287-1997準拠
Ra:中心線平均粗さ
Rmax:最大高さ
Rz:十点平均粗さ
Ra:算術平均粗さ
Rmax:最大高さ
Rz:十点平均粗さ
Ra:算術平均粗さ
Rmax:最大高さ
Rz:十点平均粗さ
記号 意味
Rz 最大高さ粗さのこと。並外れた高さを除き、断面曲線の基準長さの範囲内において一番高い山を数値化したもの。
Rzjis 旧規格のRzのことで、十点平均粗さ。断面曲線から基準となる長さ分の範囲内において最大の山頂から3番目、最低の谷底から3番目を通る二本の平行線の間隔を測定した値。
Ra 算術平均粗さ。断面曲線の中心に線を引き、中心線によって得られた曲線上の総面積を長さLで割った値。
Rzjisの区分値 Rzの区分値 Raの区分値 基準値長さ Lの標準値 三角記号(旧表示)
(0.05a) (0.05z) (0.013a)   ▽▽▽▽
0.1s 0.1z 0.025a
0.2s 0.2z 0.05a
0.4s 0.4z 0.10a
0.8s 0.8z 0.20a 0.25  
1.6s 1.6z 0.40a 0.8 ▽▽▽
3.2s 3.2z 0.80a
6.3s 6.3z 1.6a
12.5s 12.5z 3.2a 2.5 ▽▽
(18s) (18z) 6.3a
25s 25z
(35s) (35z) 12.5a
50s 50z 25a
(70s) (70z)  
100s 100z  
(140s) (140z)  
200s 200z (50a)
(280s) (280z) (100a)
400s 400z
(560s) (560z)  
  • 弊社カタログでは、JISに基づきRaの表記としております。

表面粗さ測定機

当社では、2種類の測定器を使用します。当社では、2種類の測定器を使用します。

常設タイプ(Mitutoyo SURFTEST SJ-410)

対照的に精度の高い測定が行えます。測定結果を記録紙に印刷してお渡しできます。

  • 面粗度測定機 常設タイプ
    面粗度測定機 常設タイプ
  • 常設タイプの測定針形状
    常設タイプの測定針形状

ハンディタイプ(Mitutoyo SURFTEST SJ-210)

持ち運びでき、主に加工現場での測定に使用します。

  • 面粗度測定機 ハンディタイプ
    面粗度測定機 ハンディタイプ
  • ハンディタイプの測定針形状
    ハンディタイプの測定針形状

弊社の表面粗さ測定器の特徴や注意点は、下のリンクより詳細をご確認いただけます。

ゲージ・試験片・サンプル製作

鏡面加工の取り決めに当たり、当社オリジナルのG-LAPゲージもご用意しております。
G-LAPのサンプル加工品の数値管理をさせて頂くことで、安定した製品をご提供が可能です。
また、数値にこだわらず光沢のみ向上など起用や用途に合ったご提案も可能です。
試作や試験片、サンプル作成も可能ですのでお気軽にお問い合わせください。

  • サンプルゲージ
  • サンプルゲージ

納品までの流れ

現状製品の見直しや新規案件のお問い合わせなど、G-LAPの工程内導入をご検討ください。
納期短縮やコストダウン、品質の安定を担います。
当社のゲージやサンプルをご覧いただき、試作の実施などお客様のニーズに応じてご対応させて頂きます。

御社 竹内型材研究所 G-LAP 業者様 弊社・業者様
お問い合わせ お打ち合わせ 図面の表記 サンプル作成 LAP加工業者様 ご納品
当ホームページ及びカタログなどからG-LAPをご理解いただき、お問い合わせください。 加工現物の確認や図面の確認、またはサンプルなどを確認し、機能や用途を確認します。 G-LAP指定として、図面に記載や指示を頂き、ご希望の数値や仕様を決定します。 サンプル製品や試作を行わせていただきます。必要に応じて、条件出しとサンプル作成を繰り返します。 Ra0.005未満の鏡面加工については、LAP加工業者などと連携し、お客様が求める数値や基準に近づけます。 当社よりヤマト運輸(原則)で発送します。直送先の指定が可能です。

よくある質問

  • G-LAPはどのような形状に対応可能ですか?
    ベースは研削加工になりますので、平面加工ならびに成形研削や治具研削など砥石が抜ける加工(掘込みや止まりなどは難)の対応は可能です。その他、手磨きやエアロラップ等にて加工可能なものもございます。加工不可のものもありますが、まずはご相談ください。
  • 材料支給品の対応も可能ですか?
    プレスパンチやモールド金型のミガキなど最終製品の価値を左右するものは、難しいですが、平面や溝、R部など中仕上げまででも対応できます。ただし、支給品は、製品の状態により(極端な反り、ねじれなど)加工不可の場合があります。
  • G-LAPはどのくらいの面粗さまで加工可能ですか?
    Raで0.004~5の実績が最高レベルです。(平面ラップ盤は、Ra0.001も可能)用途とスペックをご検討の上、コストメリットのあるG-LAPを適材適所でご検討ください。
    G-LAPは研削によるライクラップ加工なので微細な筋が残ります。目視や触感では分かりませんが、200倍の顕微鏡で見るとその筋は確認できる極小レベルです。懸念されるお客様は、事前に御相談ください。
  • LAP加工メーカーさんより、平面度と寸法統一での加工品支給で困っています。
    鏡面最高レベル品になる程、ラップ盤の面当たりの効率化もあり、平面度をアップし、同時研削での納入要求あります。G-LAPで平面度向上と同時研削したRa0.05程度の中仕上げ品を製作し、最終仕上げLAPのみを依頼して、コストと納期短縮を両立することが出来ます。
  • 設計者ですが、Ra数値と用途満足上の製品レベルがいまいち合致しない悩みがあります。見本サンプルやサンプル評価などしてもらえるのですか?
    材質により見た目の鏡面具合と数値、用途満足など混乱するケースもあります。見本サンプルや訪問して状況ヒアリングすることも出来ますので、一緒にご検討いたしましょう。
  • 品質保証はどのようになるのですか?
    ご相談の上、スペックなどが決まれば、Raのみならず、RzやPtなど用途とニーズに沿った測定が可能です。表面度測定器の初期条件設定なども含めてお打合せをお願いいたします。
  • 納期はどのくらいですか?
    加工内容により変わりますが、一般的に鏡面品は通常研削加工後に別工程で鏡面加工を行うケースが多く、(注文先をまたぐケースもあり)研削加工のみで行うG-LAPに有利な面があります。
  • 材質、サイズなど対応可能品の概略を知りたいです。
    超硬をはじめ各種合金工具鋼の高硬度の難削材に加え、同じく難削材でも非鉄等の延性大の材質にも適合を拡大中です。反り・ねじれとの関連もありますが、1mm程度までの板厚に対応できます。厚物であれば200×400等の研削加工も対応可能です。
  • 鏡面だけではなく、逆に粗くすることも可能ですか?
    研削砥石やショットブラストなども使用して梨地状に表面を粗くすることもできます。鏡面と梨地のハイブリッド製品などを従来の溶接から一体品加工した例もあります。
鏡面研削加工 G-LAP(ジー・ラップ)
  1. G-LAP トップページ
  2. G-LAPとは
  3. G-LAPでできること
  4. 事例紹介
鏡面研削加工 G-LAP パンフレット
無料ダウンロード

鏡面研削加工 MAST G-LAPのカタログをダウンロードすることが出来ます。シンプルに3段階で見やすく表記しております。
①G-LAPとは? ②面粗度について ③事例集
また、チラシの郵送も可能ですのでご入用の方はお問い合わせなどからもご連絡お待ちしております。

MAST鏡面研削加工 G-LAP パンフレット画像

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